ミニマリストとゴミ屋敷

断捨離

ミニマリストという言葉をよく聞くようになりました。簡単に言えば、所有物を出来るだけ減らし、最小限の物で生活しようとする人のことです。

今の生活に満足しているなら別に無理にこのようなことをする必要はないと思いますが、メンタルの不調や何かうまくいかない、と行き詰った気持ちがあるなら、以下の理由で断捨離について考えてみるのもお勧めです。

私は今離婚に向け家族と離れて住んでいますが、モノを手放すということを意識して生活しています。で、どうかと言いますと、結構悪くないです。

今日は私が興味を持って実践を始めたミニマリスト生活と、その逆とも言えるゴミ屋敷についてお話します。

目次

断捨離:何故、モノを捨てるのか

断捨離は、ヨガの考え方で断行(モノを持ち込まない)、捨行(いらないモノを捨てる)、離行(囚われから離れる)の頭文字を指します。

生活に本当に必要なもの以外は、持たないし買わないということですね。

これは一言で言えば過去の囚われ(執着)と未来への不安からの解放を目指すもので、確かに部屋がすっきりすれば気持ちもすっきりしますよね。

私も、「ミニマリストやってます😊」とドヤ顔出来るほど徹底していませんが、本、服や食器などは結構思い切って捨てました。また、物は極力増やさないように意識しています。物がなくなると、結構時間が出来るんです。

その時間で、筋トレや資格の勉強、ブログを書くことが出来ています。

まぁ一人だから出来るところもあるかもしれないですね。誰かと住んでいると、お互いが同じ気持ちでないと難しいと思います。

でもやはり、こころがごちゃごちゃだと部屋がごちゃごちゃになり、部屋がごちゃごちゃだとこころもごちゃごちゃになる。空間に空きが出来ると、こころにも余裕が出来る。もしかしたら思い込みかもしれませんが、結構そんな気がしています。

ただ、このような生活をつまらないと感じる人もいて当然です。万人に良い方法とは言えないでしょう。ただ、私はやってみて良かったので、合っていたのだと思います。

ミニマリストの部屋

物がないと、気持ちは自分自身に向く

ミニマリストに興味を持ち、本を読んだりYouTubeを観るようになり、ミニマリストにはいくつか共通点があることに気付きました。

前向きで健康を気遣う人が多いということです。散歩や筋トレや、ヨガや瞑想をしている人がとても多いのです。自炊に興味を持ち、食べ物にも気を付けている人も目立ちます。

物から離れると自分の健康や内面に興味を持つのでしょう。

ただ、同時に面白いと思ったのは、私も結構そうなのですが、皆さん意外にもお金を貯めることには興味を持っているようです。

物を買わないから、自然に節約されてお金が貯まるのは分かりますが、「私は何千万貯めました」と言う人や、より資産を増やす投資に興味がある人も結構多いのです。

なんとなく物にはこだわらない割に、お金には執着があるということなのでしょうか?と思いました😅

ゴミ屋敷の住人は、予後不良

一方で、ミニマリストの逆とも言える物が捨てられない究極の状態がゴミ屋敷と言えます。まぁ一言でゴミ屋敷と言っても単純にだらしない、あるいは老いや認知症・心身の病気で部屋を片付けることが出来ない人など色々います

ゴミ屋敷

しかし、恐らく背景に何らかの認知症や精神疾患が隠れているのかもしれませんが、実は精神疾患の分類で有名なDSM-5には「ためこみ症」という診断カテゴリが独立して存在します。

この「ためこみ症」、私は結構興味を持ったのですが他の原因で結果的にゴミ屋敷になってしまった場合とは異なる特徴があり、区別した方が良いと思います。「ためこみ症」の診断基準は以下の通りです。

基準A:捨てる、あるいは手放すことへの困難が持続する
基準B:意図的に所有物を貯め、それを破棄する可能性に直面すると苦痛を感じる
基準C:貯めこみのために、生活空間や活動できる場所がなくなるほどに一杯になり、散らかる
基準D:安全な環境が本人や他者にとって維持できない位の散らかしや貯めこみがあり、社会的・職業的に支障が出ている
基準E:脳出血や腫瘍などの器質的疾患に起因するものではない
基準F:他の精神疾患では説明がつかない

「ためこみ症」の頻度は2~6%と言われ、遺伝的傾向があり50%くらいは家族性にためこみ行動をする家族がいるということです。典型的には10代くらいからその傾向があり、慢性的に経過し20~30代頃から生活に支障が出て来る人がいるようです(高齢になるにつれ悪化する傾向)。

そして、「ためこみ症」には上記診断基準にはない、ある共通点もあります。それは、自己や健康に全く興味がないことで、ここもミニマリストの逆とも言えそうです。

また、他者に助けを求めることをしません。診断基準でも推測出来るように、ゴミ屋敷が解消されてしまうことを彼らは苦痛に感じます。ゴミ屋敷のままが良いようで、片付けても元に戻ってしまうのです。

不衛生、かつ健康を顧みず、他者への助けを求めないといった特徴から、ゴミ屋敷になってしまった「ためこみ症」の人は予後不良で、とりわけ一年以内の死亡率が高い(一説によると17.5%)ことが明らかになっています。

「ためこみ症」の治療

このように健康にも大きな問題があるだけでなく、家族・近隣の住人や大家さんなど他人にも迷惑がかかる「ためこみ症」にはしばしば治療が試みられます。

よく用いられるのは、認知行動療法や薬物療法(SSRIなどの抗うつ剤や抗精神病薬)。

しかし治療意欲も低く、薬が飲めたとしても治療成績は悪く、これらを含めた治療に反応するのは5人に1人にも満たないとのことです。

治療に反応しない、治らないという意味でも「予後不良」のようです。

大規模・小規模のゴミ屋敷をスピード清掃

まとめ

物とこころの健康の関係、ミニマリストと「ためこみ症」について考察してみました。

ミニマリストは生き方であり、「ためこみ症」は精神疾患のひとつと考えられますが、いずれにしても持ち物の量とこころの安定、自己への関心は相関関係(逆相関?)がありそうで興味深いと思いました。

最後までお読み頂き、有難うございました😊右上メニューの「HOME」で最初のページに戻れますので、良かったら別な記事も覗いてみて下さい。

ブログ村リンク

ブログランキング・にほんブログ村へ
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

こころとお金と人生についてのブログを執筆中の、きずなです。副業の勉強としてブログを始めました。アフィリエイトやアドセンスを利用させて頂いていますが、あくまで観に来て下さった方に何かを残せるよう、「Win-Win」を目指して真剣に書いています。よろしくお願いします。

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次