不登校の親御さんに必要な知識、伝えたいことをまとめました。

娘のひとりが、中学校の時に約1年間不登校だった時期があります。娘も苦しんでいましたし、私たち親も知識がなくてどうすれば良いかとても悩みました。

私はこの件があり「不登校カウンセラー」という資格を取得しましたが、専門の仕事をしているわけではありませんので素人です。

ただ、「克服した」と言い切れるか分かりませんが、学校に行けなかった娘は今高校生で毎日学校には行けています。

私たちの経験を通して今同じ苦しみにある親御さんに何か伝われば…という気持ちで今日は記事をお書きしました。

目次

最初に言いたいこと

不登校は親のせいではないと思います。私の家も子供が三人いますが、うち二人は不登校とは無縁でした。正直、不登校でない家庭がそこまで立派な教育をしているとは思えません。

不登校でない子が特別に優れ、根性があるとも思いません。不登校が毎年増えていることは疑いようがありませんね。昭和には殆ど問題にならなかった不登校ですが20~30年で急に、子供の遺伝子や生まれ持った才能・性格が変わったのでしょうか?そんなはずないですね。

私は社会・運や縁の影響が大きいと思います。多くの(不登校ではない)家庭と同様くらいには改善の余地はあるかもしれませんが、罪悪感を持つ必要は全くない。親御さんやお子さんがそう思えるように、こころから願っています。

我が家の場合

娘が中学に入ってすぐに、露骨ないじめがありました。LINE等で証拠もあり、学校を巻き込んで表面上は解決しましたが、嫌がらせは続いており娘はつらい想いをしていたようです。

しばらく頑張っていましたが、とうとう行けなくなりました。

まずは「気持ち悪い、お腹が痛い」と言い休ませることから始まり、朝起きられなくなりました。午後になると元気になるので、私たちも行けるのではと考え衝突するようになりました。

私たちが本やブログを読みあさり知識を得たので、早々に行かせることをあきらめました。昼夜逆転や動画ばかり観ていることは気になりましたが強く責めなないように努めましたが、そのためか口を利かなくなったり部屋から出て来ないということはあまりありませんでした。

三学期から保健室登校をするようになり、学年が上がって2年生になりクラスが変わってから登校出来るようになりました。簡単ではありますが、ざっとこのような経過でした。

「もしかして不登校?」と思った時、初動が肝心です

私の経験でもお書きした通り、腹痛や吐き気、頭痛やめまいなどで学校に行けないことで不登校が始まります。

この最初の時期を、「行きしぶり」と言います。この頃は無理に行かせれば行きますが、この時点で結構なSOSであることが多いそうです。行かせると悪化するリスクは高いと思います。取り合えず休ませ、翌日以降も優しく「7時だよ」とか「どう?行けそう?」と声をかけるくらいがよいです。

以下に、この時期大切だと思うことを4つ書きます。

理由は何度も聞かない

子供にもプライドや、親に心配をかけたくない、情けないと思われたくないなど色々な想いがあり本当のことを言うとは限りません。また、本当に分からないこともあるようです。

全く聞かないのも不自然だと思いますが、この時の返答だけが全てだとは思わないことです。また、子供を更に困らせ、傷つける可能性も承知のうえで話を進めるべきだと思います。

休ませても「クセ」にはならない

勘違いしている人が多いですが、休ませるとクセになるということはまずないと思います。

子供も、休んだ結果がどうなるかは認識しています。みんなと同じことが出来ないことは、本当は不安ですし、親に心配をかけるし、

将来にだって影響するのではないかと小学生でも漠然と思っています。

分かっていて出来ないのです。根性とか気合とかは好きな人は止めませんが、時と場合によっては迷惑でしかありません。「学校いかないと後で大変だぞ」などという言葉は追い込んでいるだけです。

学校と青空

こころが壊れたら回復まで本当に時間がかかる

大人でもいるではないですか。頑張り過ぎて、こころが壊れてしまった人が。

一度壊れてしまったら、少しくらい休もうが薬を飲もうがそう簡単には元に戻らないのです。

逆に言えば、壊れていなければ後から何とでもなります。勉強や友達は、ましてお金なんて後から取り返せないことではないのです。

子供を信じて

この記事で私が最も言いたいことのひとつはこれです。親が子供を信じられなかったら、誰が信じるのですか?

不登校の子供は間違いなく、親が思っているよりもたくさん考えています。

親が信じてくれたことは、きっと後で自己肯定感に繋がり本人の生きる力になるでしょう。子供の言うことや将来を信じてあげて欲しいと思います。

子供にも親にも最も苦しい時期

不登校を時期で分類する試みはいくつかありますが、「混乱期」と呼ばれる、不登校がある意味「固定化する」前の時期があります。

しかし、この時期は親次第で比較的スムーズに次の時期に移行出来ると私は考えています。我が家はここの対応だけはかろうじて合格点だったのではないかと思っています。

言わば、「親が行かせようとして衝突する」ことで、この時期の苦痛が増しているとも思えるからです。

むしろ何も言わないでも十分なほどに子供は葛藤し、日々揺れ動いています。言葉ではなく態度で、心配しているよ、というメッセージを時々示してあげるくらいが良いのではないでしょうか?

変わらない日々がいつ抜け出せるのかという焦り

初期の混乱が済むと、変わり映えのしない日が始まります。「安定期」などと呼ばれています。

子供は動画やゲームばかり。親は「学校は仕方ないけれど、せめて勉強くらいしてくれよ」と焦る日々です。

ただ、たぶん子供も焦っています。動画やゲームにそこまで没頭するのは「楽しいから」ではなく、その間だけ何も考えないで済むからなのです。

動画やゲームを取り上げる必要はあるのか?

専門家でも見解が異なるようですが、私は取り上げない方が良いと思います。そうした、力で表面だけ変える試みは大きな歪みを残しかねません

第一、何も一番つらい時期に逃げ場を奪わなくても良いのではないでしょうか?

子供が学校に行けるようになった今だから言えますが、子供は今でも動画を観ています。やだ、観たいものが見終われば止めることが出来ます。

「そろそろ止めなさいよ」「はーい」という普通の会話が出来るようになるのです。

親のあり方を考えることの方が重要

動画やゲームをやめさせるかどうかよりもむしろ、混乱期・安定期は親が積極的に外部に助けを求め、気分転換を探し、機嫌良く過ごすことが最も大切だと私は思っています。

子供は既に、罪悪感を和らげてあげた方が良いくらいなのに親が苦しんでいる姿を見るとより苦しみます。

良い学校の先生やカウンセラーと話し合うことでストレスが軽減出来る場合もありますが、残念ながら彼らも不登校の専門家とは限らず、親身に相談に乗ってもらえないことも往々にしてあります。

ちなみに我が家の場合、学校は月1回、1時間ほど時間をとって解決に向けて話し合いをしてくれました。

不登校児の親の不安やつらさは、なかなか経験者にしか理解が難しいものがあります。お勧めは親同士の集まりを探して参加することです。

ただ、現在不登校の最中の方だとなかなか他の方に親身に関わる余裕がないと思うので、周囲やネットで経験者である程度解決した人をみつけて相談したり話を聞いてもらうことも併せて行うと良いと思います。

こうした相談相手がみつからない場合は、趣味に打ち込んだり不登校以外の話で楽しく話せる仲間と時間を過ごすのも良いでしょう。

学校が全てとは思わないこと

インターネットでも昔と比べて良いサービスが増えて来ました。合う合わないがあると思いますが納得いくサービスがあれば資料を取り寄せたり話を聞いてみるのも良いと思います。

ただ親として、学校に行って欲しいと思うのは当然ですが、今は色々な選択肢があり、合わない学校で合わないクラスメイトや先生に苦しめられるくらいなら他の手段を考えた方が良い場合もあると思います。

勉強する子供

中学生までならフリースクール、高校なら通信高校やN高(今はS高)もありますし、高卒認定もあります。

このようなほかの学びの場を親が知識として持っておくことは大事です。特に私はN高については興味があり結構調べましたが、かなり良い選択肢だなと思っています。また娘が行けなくなってしまったら、その時は是非ここを勧めたいです。

N高等学校・S高等学校
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中学・高校の人間関係で学ぶことは確かに多いです。私もそれは賛成で、出来るならそれに越したことはないです。ただ、本当に「ここ」「今」がベストなのかは考えても良いのではないでしょうか?おかしな人というのは実際にいますので、こころを壊してまで今の環境で学ぶほどのものではないと私は思います。

その他のお勧めの関わり

ここも、結構重要なところです。

子供が大切に思っているものを共有する、という関わりはとても良いと思います。たとえ親は興味がなくても、子供の好きな動画や音楽、ゲームの話をすることです。

親の私たちも分かると思いますが、好きなことを話すのは楽しいし、元気が出るものです。

一緒に興味が持てればなお良いですが、私はそこまでは必要ないと思っていて、一生懸命聞くことが出来れば十分だと思います。

転換~回復期の関わり

この時期は今までと同じ関わりで良いと思います。強いて言えば焦らないこと、子供の言葉で一喜一憂しないことかなと思います。

子供が「明日行こうかな」と言っても、実際行けないことも結構あるので、「行けたら行ってみたら?」くらいが良いと思います。

今の私なら学校に行く行かないの話題よりも、子供が好きな話をして待ちたいと思います。

まとめ

娘の不登校の経験から、今問題を抱えている親御さんに話したいことを書きました。もちろん不登校も様々で、それぞれ合う、合わない方法があります。

ここにあることを全部鵜呑みにして下さいとは思っていませんが、参考になる部分があれば取り入れて頂けると嬉しいです😊

何かあれば、コメントやTwitterなどでお聞き頂ければ、可能な範囲でお答えしますね。

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この記事を書いた人

こころとお金と人生についてのブログを執筆中の、きずなです。副業の勉強としてブログを始めました。アフィリエイトやアドセンスを利用させて頂いていますが、あくまで観に来て下さった方に何かを残せるよう、「Win-Win」を目指して真剣に書いています。よろしくお願いします。

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