人が最期を迎える前に、どのような後悔を口にしているのでしょうか?色々な記事や書籍を読みましたが、だいたい内容は共通しています。
それらの後悔の中でも、最も多く挙げられるものは何だと思いますか?書籍によっては順位が異なるものもありましたが、最も多くの人が口にする後悔は「もっと自分らしく生きればよかった」だそうです。
少し深堀してみましょう。最後にお勧めの書籍も2冊紹介させていただきます。2~3分で読める記事ですので、良かったら是非お付き合い下さい。
自分らしく生きる、ってどういうことだろう?
多くの人が、人生の終わりに後悔していることが「自分らしく生きること」だと聞いて、どうお感じになりましたか?正直、ピンと来なかったという方もいるのではないかと思います。
あまり刺さらなかった方は、恐らく既に「自分らしく生きられている」のではないでしょうか。
「自分らしく」とは、「主体的に生きる」ということです。人生の歩みを、誰かに決められるのではなく自分で選ぶという意味ですね。
なぜ自分らしく生きられないのか
主体的に生きられない理由は、①強い他者に強制されている場合 と、②誰かのために生きなくてはいけない場合 があると思います。
①の強い他者とは、「国」や権力を持った誰かであったり、親や親せきであったり、友人や恋人であることもあるかもしれません。力が強い誰かに、逆らうことが出来ずにいる場合です。
②の分かりやすい例は、「親の介護」です。少なからず自分で選択しているわけですが、簡単に「やめます」とは言えないので、満足とともに部分的には義務であったり強制されているような気持ちが生じることもあります。
「誰かのために」は、喜びであると同時に「自分らしく」を制限してしまったり、ゆがめてしまう可能性もあるということは認識していても良いのではないかと思います。
知っていても難しい「自分らしく」生きること
しかし、人生の最後に聞かれる後悔で一番多いものが「もっと自分らしく生きればよかった」だと聞いて、「そうか、じゃあこうしよう」と今後の歩みを容易に変えられる人がどれだけいるのかという気もします。
先ほどもお話したように、自分の人生を強制している何者かから容易に逃げ出せるなら既にそうしているでしょうし、「誰かのために」頑張っている人生を、「はい、今日でやめた」というわけにはいきません。
そしてまた、「死ぬ前の後悔」は死ぬ前だからこそ後悔しているのであって、死ぬ前ではない人はいつ最期を迎えるか分からない人生を、まだ生きていかなくてはいけないからです。

その他の、死ぬ直前の後悔
さて、ここまで「自分らしく生きること」という、最も多くの人が挙げた後悔を取り上げ、説明して来ました。それでは、他にどのような後悔が挙げられているのでしょうか?
いくつもあるのですが、たとえば有名な『死ぬ瞬間の5つの後悔/ブロニー ウェア』では、ほかにこのようことがらを挙げています。
働きすぎなければよかった
思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
友人と連絡を取り続ければよかった
幸せをあきらめなければよかった
一言で言えば「自分と自分の大切なことのためにもっと時間を使えばよかった」と言えるかもしれません。
先ほどもお話したように、知ったところでどうしようもないということはあると思います。しかし、一方でメメント・モリという言葉があるように、「自分の最期」をイメージし、見つめながら生きることによって完璧とは言わずとも変わってくる部分が少なからずあると私は思っています。
『死ぬ瞬間の5つの後悔/ブロニー ウェア』は本当に名著で、2012年に出版されてから実に多くの人に読まれています。古本でも、そこそこ高額ですが…出来たら、何度も読んで自分の生活に落とし込めたら良いと思います。

似た本になりますが、こちらはたくさんの患者さんを看取った、日本人の医師が書いた本です。個人的にはこちらの方が読みやすく、しっくり来ました。
まとめ
人生の最後に、人はどのようなことを後悔するのか。それを知ったところでもちろん完全な人生など歩むことは出来ないですが、ベターな人生を生きるヒントにはなり得ると思います。
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